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アンテナパーツの役割(ブースター)
ブースターは、弱い電波を電気的に増幅して、受信した電波をパワーアップする機器です。また、1組のアンテナで多数のテレビを見たい場合にもよく使われています。
ただ、増幅できる最小限の電波は受信しなければ、まったく効果が現れない場合もありますので、出来るだけ大きな(多素子の)アンテナを使用して、より多くの電波を受信した方が効果が上がります。
また、極力、電波だけを増幅するように作られていますが、どうしても混入してきたノイズも一緒に増幅してしまいますので、ノイズの多い都市部ではかえってブースターを使わない方が映りがいいという場合もあります。
電波は、VHF < UHF < BS と、周波数が高くなるにつれてアンテナ線の中で減衰しやすいのですが、ノイズは逆に、周波数が高くなるにつれて減少するという傾向にありますので、なかなか難しいですよね。

アンテナとブースターの接続例
接続図 左の図は、UHFとVHFのそれぞれのアンテナで受信した電波をUV混合器で混合し、その混合された電波をUVブースターで増幅して屋外用の2分配器を使用して室内に引き込んだ例です。
これらのすべての機器は防水仕様になっていますので、アンテナマストと一緒に取付けることができます。
ただ、ブースターは増幅回路を働かせるために、
ブースター電源部から同軸ケーブルを通して電気を供給しなければブならないのですが、それには、分配器が電気を通すようになっていないと、電源部からいくら電気を送っているつもりでも、分配器のところで遮断されてしまってブースターは作動しません。
お店で売られている屋外用分配器の多くは、BS用の製品を含めて電流を通過させるしくみになっているようですが、古いタイプのものですと電流を通さないようになっていることがありますので、注意が必要です。

ブースターの種類
ブースターを使う場合は出来るだけ利得の大きい製品を使いたいものですが、増幅された電波があまりにも強すぎると、画面に「ワイパー現象」と呼ばれるシマ模様が入ることがあります。ですから、一般家庭向けの製品では、利得調整機構が装備されている物が多数あります。
また、逆に利得の小さいタイプのものを使ってみると、ブースターを繋いだことによる挿入損失のためか、画面に変化が見られないという場合もあります。
市販されているブースターには、20db前後の製品と、30db前後の製品の2通りに大別されますが、私の経験から言うと、挿入損失などを考えて30db型をお勧めしたいですね。
1.周波数での分類
VHF用 「VHF波だけ」と用途を絞って開発されているので、性能もよく、価格も比較的安価。
挿入損失を考えると、30db前後の利得があるものをお勧めします。
UHF用 VHF波の放送が無くUHF放送がされている地域で、放送局(中継局)が遠くて受信できる電波が弱い場合に使われます。また、VHFは普通に受信できるが、隣接した地方局のUHF放送を受信したい場合などにも使われます。
VHF,UHF両用 V波とU波の両方を増幅させるタイプのブースターです。1本の同軸ケーブルでU波とV波が混合されている場合に両方とも増幅できるので便利ですし、VHFやUHF単独の場合も使用できます。また、VHFの方は少しだけ増幅させて、UHFは目一杯増幅したいなど、利得の調整ができる製品が多いです。
今では、このタイプの製品が一番多いのではないでしょうか。
BS用 家庭では、1つのBSアンテナで数台のテレビを見たい場合や、アンテナ線を長く引き回さなければならない場合などに使われます。衛星放送の周波数帯はノイズが少ない反面、機器の挿入損失や同軸ケーブルの伝搬損失が大きいので思っていたより効果が少ないと感じるかも知れませんね。
ブースターの価格が高いこともちょっと気になります。
特殊なもの 地域によっては、VHF帯やUHF帯の全域を増幅してしまうと不必要な電波も増幅してしまうので、混信して画面がきれいに映らない場合があります。特定の地域や使用環境に合わせて、特定のチャンネルだけを増幅するように作られた製品も一部あるようです。

2.室内用と屋外用
室内用ブースター室内用ブースター図
このブースターは、テレビの上に置いて使うタイプのもので、だいたい、20db前後の製品と30db前後の製品が市販されています。テレビを見ていて映りがちょっと気になる時や、よりきれいな画質で録画したい場合などに使われているようです。
ブースターの電源は、一般のコンセントから直接とりますので安心です。

屋外用ブースター例屋外用ブースター図
よく使われる屋外用のブースターの特徴は、ブースター本体と電源装置の2つの機器を1セットとして使うということです。このタイプのブースターは、アンテナ線を通して電源装置(電源部)からブースター本体に電気を供給して作動するようになっていますので、設置には注意が必要になります。
また、ブースターと電源部の間に分配器などの機器を使う場合には、ブースター本体に供給する電気が遮断されないように、「電流通過型」の機器を使う必要があります。
あとは言うまでもないですが、「防水処理してある」ということです。屋外で使う機器はすべて防水してなければいけませんが、この場合には電気を使うわけですから、漏電やショートにも気をつけなければなりませんね。


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