分波器の取付工事の平均価格と費用内訳(地デジ・BS/CS信号分離)

分波器の種類による工事の説明 平均工事価格

💡 どのような場合にこの「分波器工事」が必要ですか?

この「分波器取付工事」は、主に以下のようなケースで、テレビ(レコーダー)周りの配線と視聴環境を整えるために必要な工事です。

  • 地デジとBS/CSを同時視聴したい方:
    壁のテレビ端子から出ているケーブルが一本で、地デジとBS/CSの信号が混合(一緒)になっている場合。これらを分けてテレビやレコーダーに接続するために分波器が必要です。
  • 配線をすっきりさせたい方:
    テレビ端子の近くに分波器を設置し、そこから出ているケーブルを地デジ・BS/CSそれぞれのチューナーに直接つなぎたい場合。
  • 4K8K放送のノイズ対策をしたい方:
    古い分波器を使用していると、高周波数帯域の信号処理が不十分でノイズが発生する原因となることがあります。最新の分波器に交換することで、信号を安定させたい場合。

分波器は、アンテナ設備の中で最もテレビに近い場所(テレビの裏側やテレビボード内)に設置される機器です。これが正しく設置されていないと、地デジまたはBS/CSのどちらか、あるいは両方が映らなくなります。

沖縄県内:分波器取付工事の平均価格と内訳

ここでは、ケーブルが付属した「入出力ケーブル付き分波器」を1個設置する工事の平均価格の目安をご紹介します。

工事内容と費用内訳価格(税込)
入出力ケーブル付き分波器(部材代)4,000円
設置代金(配線・結線・チャンネル調整)
※テレビ周りの接続と信号確認作業
3,000円
分波器1個の平均工事価格 合計7,000円

【その他の分波器部材価格目安(設置代金は別途)】

  • 出ケーブル付き分波器: 3,000円/個
  • ダブル分波器(2台のテレビ用などに): 5,500円/個

※ 上記の価格は、一般的な平均価格の目安です。
設置箇所が増える場合や、F型コネクターや別途ケーブルが必要な場合は、金額が上下します。

💰 価格に関するQ&A

Q1:「分配器」と「分波器」の違いは何ですか?

A1:両者は全く異なる役割です。

  • 分配器: 一つの信号を複数のテレビ端子に「分ける」装置(主に屋根裏や屋外に設置)。
  • 分波器: 地デジとBS/CSの信号を、それぞれのチューナーに接続できるように「分ける」装置(主にテレビ裏に設置)。

地デジとBS/CSの両方を見るためには、分波器が必須です。

Q2:分波器を自分で取り付けられますか?

A2:はい、可能です。テレビ裏の配線に接続する作業が主であり、技術的には比較的簡単です。

しかし、配線の結線ミスがあると、テレビの一部チャンネルが映らなくなったり、ノイズの原因となったりします。専門業者に依頼することで、接続後の信号レベル調整まで確実に行うことが可能です。

Q3:分波器の交換で、4K8K放送の映りが改善することはありますか?

A3:はい、あります。

古い分波器は、4K8K放送が使用する高い周波数帯域(3224MHzまで)に対応していないことがあります。対応していない分波器を使っていると、BS/CSの4K8Kチャンネルが全く映らない、あるいはブロックノイズが出る原因となります。最新の分波器に交換することで、この問題は解決します。