分配器の取付工事の平均価格と費用内訳(屋外用・多分配)

各分配器の説明と工事代金お違い 平均工事価格

💡 どのような場合にこの「分配器工事」が必要ですか?

この「分配器取付工事」は、主に以下のようなケースで、複数の部屋で安定したテレビ視聴を確保するために必要な工事です。

  • 複数部屋でテレビを見たい方:
    アンテナで受信した1つの信号を、リビング、寝室、子ども部屋など複数のテレビ端子に均等に分配したい場合。分配器の設置は必須です。
  • 信号減衰を防ぎたい方:
    古い分配器は4K8K放送などの高周波数帯域に対応していない場合があり、新しい多分配器に交換することで、信号の損失(減衰)を最小限に抑えたい場合。
  • 配線の起点を統一したい方:
    アンテナの近く(屋上など)に分配器を設置することで、そこから各部屋への配線ルートを整理し、配線トラブルのリスクを減らしたい場合(屋外用分配器は高い防水性が求められます)。

分配器は、アンテナ信号を分ける装置であり、分ける数が多くなるほど、一つ一つの部屋に届く電波は弱くなります。そのため、分配器の設置と同時にブースター(増幅器)の設置も検討されることが一般的です。

沖縄県内:屋外用3分配器取付工事の平均価格と内訳

ここでは、一般的なご家庭で使われる「屋外用3分配器」と、配線用の5Cケーブル10mを使用した場合の平均工事価格の目安をご紹介します。

工事内容と費用内訳価格(税込)
屋外用3分配器(部材代)6,600円
5Cケーブル(10m長さ一例)2,600円
取付工事代金(設置・結線・レベルチェック)
※作業内容:屋外設置、ケーブル接続、信号レベル確認など
8,000円
屋外用3分配器の平均工事価格 合計17,200円

【その他の分配器・ケーブル価格目安(取付代金は別途)】

  • 屋外用2分配器: 5,600円/個
  • 屋外用4分配器: 7,600円/個
  • 5Cケーブル長: 15m 3,600円 / 20m 4,300円

※ 上記の価格は、一般的な平均価格の目安です。
分配器の設置場所の難易度、使用する分配器の個数、およびケーブルの長さによって、最終的な金額が上下します。

💰 価格に関するQ&A

Q1:分配器を増やすと、なぜブースターが必要になるのですか?

A1:分配器は信号を「分ける」際に、必ず信号レベルが落ちる(減衰する)特性があるためです。

例えば、4分配器を使うと、元の信号はほぼ4分の1に減衰します。これにケーブルの損失が加わり、テレビに届く信号が視聴に必要な最低レベルを下回ってしまうと、映りが悪くなります。これを防ぐために、分配器の手前で信号を大きく増幅するブースターの設置が必要になります。

Q2:「分配器」と「分波器」は同じものですか?

A2:全く別の役割を持っています。

  • 分配器: 一つの信号を複数のテレビに「分ける」装置。
  • 分波器: 地デジ信号とBS/CS信号が混合されている線を、それぞれのテレビチューナーに接続できるように「分ける」装置。

分配器はアンテナの近くに、分波器はテレビの近くに設置されるのが一般的です。

Q3:屋外用分配器と屋内用分配器の違いは何ですか?

A3:防水性と耐久性です。

屋外用分配器は、沖縄の強い日差し、高湿度、塩害、台風の風雨に耐えられるよう、高い防水性能と耐食性を持ったケースに収められています。屋内用を屋外に設置すると、すぐに故障や信号劣化の原因となります。