【映り不良】アンテナケーブルの劣化・損傷診断と交換費用 | 沖縄の専門家が解説

同軸ケーブルとアンテナプラグの接触不良などの説明 よくある質問と答え
「テレビの映りが不安定」「特定の角度にケーブルを動かすと映りが良くなる」。このような症状は、アンテナ本体ではなく、ケーブルの劣化や損傷が原因である可能性が非常に高いです。特に沖縄では、強い紫外線と塩害により、ケーブルが想定よりも早く劣化します。このページでは、お客様ご自身でチェックできる「物理的な損傷」と、専門家による診断が必要な「経年劣化」について解説し、ケーブル交換の必要性と費用をご説明します。


I. ケーブルの物理的な損傷と自己診断(屋内のトラブル)

アンテナケーブルの映り不良の原因で最も多いのが、以下の「接続部」のトラブルです。これらは、お客様自身で確認し、解決できるケースもあります。

  1. ピンの折れ:ケーブルの先端にある中心導体(ピン)が折れていたり、曲がっていたりすると、テレビ側で信号を正しく受け取れません。
  2. 接続の緩み:テレビや壁のコンセントにケーブルが「きれいに奥まで挿さっていない」、または「緩んでいる」場合、接触不良を起こし、電波が不安定になります。
  3. 外傷:家具を移動させた際や、ペットによる噛みつきなどで、ケーブルの被膜に大きな傷がつき、中の銅線が見えている場合、即座に交換が必要です。

【お客様への注意】 接続部を直し、ケーブルを交換しても映りが改善しない場合は、ケーブルの途中屋外配線に問題がある可能性が高いです。


II. ケーブルの経年劣化(屋外配線)と専門診断の必要性

屋外に露出しているアンテナケーブルは、時間とともに必ず劣化します。

  1. 被膜の劣化:沖縄の強い紫外線(太陽光)に長時間さらされることで、ケーブルを覆っている被膜(外皮)が硬化し、ひび割れます。
  2. 電波の抜けと吸い込み:被膜が劣化すると、ケーブル本来の遮蔽性能が失われます。その結果、
    • 電波が抜ける(信号ロス):ケーブル内の信号が外部に漏れ、テレビに届く電波レベルが低下します。
    • ノイズの吸い込み:周囲にある携帯電話の電波やノイズをケーブルが拾ってしまい、テレビ映像にブロックノイズが発生します。

この劣化は、外観の少しの傷や変色だけでは判断できません。 専門家がレベル測定器でケーブルの途中の電波品質を診断することで、交換が必要かどうかを正確に判断できます。


III. ケーブル交換・修理の費用と診断の必要性

アンテナケーブルの交換費用は、使用するケーブルの種類(耐候性、太さ)と、配線の長さによって変動します。

費用項目価格(税込)備考
屋内ケーブル交換(一式)3,000円〜長さや隠蔽配線の有無により変動
屋外ケーブル交換(一式)5,000円〜腐食に強いケーブルを使用。配線の長さにより変動。
総合診断費(別途)3,000円〜大掛かりな調査が必要な場合のみ発生(通常、診断費は無料です)

貴社からの専門コメント
沖縄のケーブルは、通常の地域よりも早期に劣化する傾向があります。「テレビの映りがおかしいけれど、アンテナは新しい」というお客様は、まずケーブルの屋外配線をチェックされることをお勧めします。当社では、お客様の家の環境に合わせた耐候性の高いケーブルを選定し、長期間安心できる工事を提供します。


IV. まとめ(ケーブルの寿命を意識する)

アンテナケーブルにも寿命があります。特に屋外のケーブルは、映り不良の原因になりやすく、放置するとアンテナ機器全体の性能を落とします。

自己診断で解決しない場合は、目に見えないケーブルの劣化を疑い、専門家による診断をご依頼ください。

「見えにくいケーブルの劣化も、レベル測定で原因を特定します。ご相談ください。」