【映り不良の診断】アンテナの方角調整費用と点検基準(八木式・BS/CS)

地デジとBS/CSアンテナの方向調整工事 よくある質問と答え
「急にテレビの映りが悪くなったから、アンテナが風でずれたのかもしれない」。そうお考えになるお客様は少なくありません。しかし、映り不良の原因は、アンテナの方角のズレとは限らないケースも多くあります。特に台風の多い沖縄では、アンテナのズレだけでなく、塩害による部材の劣化や、ケーブルの損傷など、様々な原因が考えられます。このページでは、アンテナの方角調整が必要なケースと、ズレ以外の原因について解説し、貴社の専門的な診断がいかに重要であるかをご説明します。


I. 方角のズレが起こりやすいアンテナと発生原因

方角のズレは、アンテナが風の抵抗を受けやすい形状であるほど発生しやすくなります。

  1. 八木式アンテナ(地デジ):魚の骨のような形状で風の抵抗が大きいため、強風の影響を受けやすいアンテナです。特に、設置から年数が経過し、屋根馬やマスト(支柱)を固定するワイヤー(ステー)が緩んでいる場合にズレやすい傾向があります。
  2. BS/CSアンテナ(衛星放送):パラボラ(円盤)型で、地デジアンテナよりも非常にシビアな角度調整が必要です。わずか数ミリのズレでも受信できなくなるため、強風後には映り不良の原因になりやすいアンテナです。

方角調整は、専門のレベルチェッカーで正しい方向を割り出し、再度ワイヤーやボルトを締め直すことで、受信レベルを回復させます。


II. 方角のズレが考えにくいケース(デザインアンテナの場合)

近年主流のデザインアンテナ(平面式)をご利用のお客様は、映り不良の原因を「方角のズレ」と断定するのは早計です。

  • 強風に強い構造:デザインアンテナは壁面に密着して設置されるため、八木式のような大きな風の抵抗を受けにくく、台風でも方角がずれる可能性は非常に低いです。
  • 映り不良の真の原因:デザインアンテナで映りが悪くなった場合、ズレよりも周辺機器の劣化が主な原因として考えられます。
    • ブースターの故障:電源部や本体が塩害や熱で劣化し、電波増幅機能が低下。
    • 分配器・混合器の劣化:雨水の侵入や塩害により、接続部に錆が発生し、信号ロスが発生。
    • ケーブルの損傷:長年の風雨でケーブル被覆が劣化し、内部に水が浸入。

当社では、方角調整が必要ない場合でも、上記のような総合的な原因調査を行います。


III. アンテナ方角調整工事の費用と診断基準

アンテナの方角調整は、単にアンテナを回すだけでなく、安全を確保した上での高所作業と、正確な電波測定が伴います。

費用項目価格(税込)備考
総合点検・診断のみ3,000円〜ズレがなく、周辺機器の故障が疑われる場合の点検費
地デジ(八木式)方角調整工事5,000円ズレ直しと固定強化作業。基本料金。
BS/CSアンテナ方角調整工事5,000円角度がシビアですが、地デジと同額の基本料金。

貴社からの専門コメント
沖縄の特性上、当社では「方角調整」のご依頼をいただいた場合でも、必ずブースター、分配器、ケーブル接続部の全てを点検します。「ズレていないのに映りが悪い」というお客様の不安を、技術で解消することが当社の使命です。


IV. まとめ(まずは専門家による診断を)

テレビ映りの不良は、方角調整で解決する場合と、周辺機器の交換が必要な場合があります。無駄な出費を防ぎ、確実な解決に繋げるためにも、まずはアンテナ工事の専門家による総合的な診断をご依頼ください。

「アンテナのズレ、それ以外の原因も全て調査します。
お気軽にお電話ください。」