I. 沖縄の風に耐える!耐強風仕様アンテナの性能
台風が多い沖縄では、風速基準の高い耐強風仕様アンテナを選ぶことが、長期的な安心につながります。これらのアンテナは、本体の構造を強化することで、高い耐風性能を実現しています。
- 平面式地デジアンテナ:メーカー計測値で風速40m/s~50m/sに耐えられるものが主流です。倒壊の危険性が低く、沖縄での設置にも適しています。
- BS/CSアンテナ(パラボラ):高耐風モデルの破壊風速は70m/sです。さらに、受信可能な耐風速度は、従来タイプのBS/CSアンテナの20m/sに対して2.5倍の50m/sを実現しています。これにより、強風下でもテレビの視聴を維持できる可能性が高まります。
この性能は、「どれだけの風速に耐えられるか」の基準です。しかし、アンテナ本体が強くても、設置方法(施工)が不適切であれば、台風で簡単に破損・倒壊してしまいます。耐強風仕様アンテナの性能を最大限に引き出すのは、確実な固定工事にかかっています。
II. 修理費用が発生する2つの主な原因
1. 台風による物理的な被害(強風・飛来物)
強風でアンテナが傾く、マストごと倒壊する、または飛来物が当たってアンテナが破損した場合の修理・交換工事です。費用は被害の規模によりますが、アンテナ本体の交換が必要な場合、数万円〜の大きな出費となることがあります。
→ 【対策】 この被害は火災保険の風災補償が適用可能です。
詳細は「火災保険」のFAQをご確認ください。
2. 塩害による経年劣化(錆・腐食)
塩分を含む潮風にさらされ続けることで、アンテナ本体、取り付け金具、ビス、ケーブルの内部導体などが腐食し、最終的に折れたり、映りが悪くなったりします。この塩害による経年劣化の修理は、火災保険の適用外となる場合が多く、自己負担での修理となります。
→ 【対策】 定期的な点検と、設置時に耐塩アンテナや耐塩金具を使用することが最も重要です。
III. 【プロが教える】台風被害を防ぐための3つの確認ポイント
大型台風が接近する前には、以下の3つのポイントを必ずチェックしてください。これらの緩みが、アンテナ倒壊の主な原因となります。
1. 地デジ・BSアンテナの固定ネジは確実に締まっていますか?
アンテナ本体をマスト(棒)に固定するU字金具やネジが緩んでいると、風圧でアンテナの向きが変わり、映り不良や破損につながります。特に経年により錆びていないか確認し、可能な範囲で増し締めを行ってください。
2. アンテナ棒(マスト棒)は土台に確実に固定されていますか?
アンテナの土台(屋根馬や壁面金具)とマスト棒を固定する部分に緩みがないか確認してください。ここが最も強度が必要な部分です。古い設備の場合、ボルトや金具が錆びて強度が落ちていないか確認が必須です。
3. ケーブルにゆるみ・たるみはございませんか?
ケーブルがたるんでいると、強風でケーブルが暴れ、アンテナ本体や壁面の接続部に負担がかかり、断線や破損の原因となります。ケーブルはたるませず、しっかりと固定し、壁面への引き込み口の防水処理が剥がれていないかも確認しましょう。
IV. 塩害からアンテナを守る施工対策と費用について
お客様の自己負担修理を減らすため、当社では以下の沖縄特有の塩害対策を提案しています。
- 耐塩金具と耐塩アンテナの提案:特に海岸沿いのお客様には、塩分に強いメッキやステンレス製の金具、サビに強い耐塩アンテナを積極的に使用し、初期の耐性を高めます。
- 接続部・切断面の徹底的な防水処理:ケーブルの切断面やF型接栓(接続部)を防水テープで厳重に保護し、水の浸入と塩分による内部腐食を防止します。
【価格に関するご説明】
これらの耐塩金具や、耐塩アンテナ(コーティングされたものなど)は、標準品よりは若干費用が上がります。しかし、修理頻度が減り、アンテナの寿命が延びることで、長期的に見ればトータルコストの削減につながります。見積もりの際に、お客様の環境とご予算に合わせて最適なご提案をいたします。
V. まとめ(修理と対策はプロの診断から)
沖縄でアンテナの故障を防ぐには、耐強風仕様アンテナを選ぶことだけでなく、確実な施工と定期的なプロの点検が不可欠です。
「台風でアンテナが傾いた」「ケーブルに錆が見られる」などの不安を感じたら、放置せずにすぐご相談ください。火災保険の適用確認も含め、最適な修理・対策をご提案いたします。
「沖縄の台風と塩害に強いアンテナ工事は、
地域密着のアンテナラボ沖縄にお任せください。」

