I. テレビコンセントが映り不良の原因になる理由（減衰と劣化）
テレビコンセント（テレビ端子）は、アンテナから送られてきた電波を、テレビ側のケーブルに伝える重要な接点です。古いコンセントや劣化コンセントは、主に以下の理由で映り不良の原因になります。
- 古いむき出し端子：昔のコンセントはネジでケーブルを固定する「むき出しタイプ」が多く、電波をシールドする力が弱く、ノイズを拾いやすい上、経年劣化による接触不良が起こりやすい。
- 接触抵抗による減衰：内部の接続部分で接触不良やサビが発生すると、電波信号が失われ（減衰）、テレビに届く電波レベルが低下します。
- 中間用・末端用の構造差：コンセントには「中間用」と「末端用」があり、役割や内部構造が異なります。間違った種類が使用されていると、電波の適切な分配が行われず、特定の部屋で減衰が発生します。
II. 劣化の見極め方と診断の重要性：「見た目では分からない」
テレビコンセントの劣化は、外側から見てもほとんど判断できません。
- 誤った判断：お客様は「差し込み口にサビが見えないから大丈夫」と考えがちですが、問題は壁の中のケーブルとの接続部分や、内部の回路で発生しています。
- 専門診断の必要性：テレビコンセントの劣化を特定するには、専門のレベル測定器が必要です。当社では、コンセントの手前（壁内部）と奥（テレビ側）の電波レベルを正確に測定することで、コンセントそのものが電波をどの程度「消費（減衰）」させているかを診断します。
この「減衰レベルの測定」こそが、コンセント交換が必要かどうかの最も多く見られる判断基準となります。
III. テレビコンセントの種類と交換費用（アンテナラボ沖縄価格）
テレビコンセントの交換は、比較的短時間で完了しますが、電気工事士の資格が必要な作業です。また、交換するコンセントがその部屋で必要な「中間用」か「末端用」かによって、使用する部材が異なります。
| 費用項目 | 価格（税込） | 備考 |
|---|---|---|
| テレビコンセント本体（中間用） | 2,400円 | 電波を次に送る機能を持つタイプ |
| テレビコンセント本体（末端用） | 1,300円 | 配線の最後の部屋で電波を終端するタイプ |
| 交換工事費（1箇所あたり） | 3,000円 | 複数箇所交換の場合は割引適用あり |
| 総合診断費（別途） | 3,000円〜 | 大掛かりな調査が必要な場合のみ発生します。（通常、お客様からのご依頼に対する診断費はいただいておりません） |
貴社からの専門コメント
「テレビ端子の故障」は、アンテナ本体の故障よりも安価かつ迅速に解決できるケースが多くあります。まずは無料の診断で、コンセントを含めた家全体の電波経路をチェックし、最適な解決策をご提案させてください。
IV. まとめ（見えない部分のトラブル解決）
テレビコンセントの交換は、長期間安定してテレビを見るために必要な、見えない部分のメンテナンスです。
特に映り不良が特定の部屋でのみ発生している場合、その部屋のコンセントが原因である可能性は非常に高いです。
「テレビコンセントの劣化が疑わしい場合も、レベル測定で原因を特定します。お気軽にご相談ください。」
